風呂・浴槽

更新日:2026年09月24日

浴室リフォーム、何を優先し何を削る?リフォーム会社60社に聞いた現場のリアル NEW

掲載日:2026年9月24日

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「浴室リフォームを検討しているけれど、あれもこれもと足していくと予算オーバーになってしまう…」

「予算を抑えるために機能を削りたいけれど、後から『こうしておけばよかった』と後悔したくない…」

浴室リフォームでは、断熱、暖房、浴槽、掃除のしやすさ、手すり、窓、収納など、選択肢が多くあります。すべてを希望すると予算との調整が必要になり、「どれを残して、どれを削るか」が難しくなります。

そこで今回、リフォーム評価ナビに登録している全国のリフォーム会社に、浴室リフォームに関するアンケート調査を実施しました。
今回のアンケートから見えた「予算調整で後悔しないためのプロの結論」は次の3点です。

• 打ち合わせ前の必須準備:「欲しい機能」よりも「今の浴室で困っていること」の洗い出し
• 最優先は後付け不能な基礎:予算調整時にプロが残すのは「断熱(71.7%)」と「安全性(41.7%)」。
• 削ることも視野に:後からでも追加が可能なオプション設備など

本記事では、60社の現場のリアルな声をもとに、後悔しない基準を解説します。

【アンケート調査概要】
調査対象:リフォーム評価ナビ登録リフォーム会社
調査方法:インターネットアンケート
有効回答数:60社

1. 打ち合わせ前に考えておこう!「欲しい機能」より「今の不満」を書き出す

浴室リフォームというと、「どんな浴槽にするか」「暖房を付けるか」「棚はどうするか」といった設備選びから考えがちです。
しかし、今回のアンケートでは、設備そのものよりも先に整理しておきたいことがあることが分かりました。

リフォーム会社60社に、「浴室リフォームの打ち合わせ前に、施主側で準備しておくとよいこと」を聞きました。
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リフォーム会社60社の回答
・要望の優先順位の整理(「これだけは譲れない」の整理):32社(53.3%)・現在のお風呂に対する具体的な不満の洗い出し:26社(43.3%)・家族間での意見の統一(例:夫婦間での希望のズレがないか):24社(40.0%)・予算の上限の確定:20社(33.3%)・希望するデザインイメージの共有:4社(6.7%)・その他:3社(5.1%)

「何に困っているか」を軸に考える

リフォーム会社の回答で多かったのは、「要望の優先順位」と「現在のお風呂への不満の洗い出し」です。
これは、デザインや設備選びが重要ではないということではありませんが、
プロが重視しているのは、「ショールームで欲しくなったもの」より先に、「今のお風呂で困っていること」を明確にしておくことです。

たとえば、
・冬場の浴室が寒い
・カビや水アカの掃除が大変
・浴槽のまたぎにくさ
・浴室と脱衣所との段差が気になる
といった不満です。

こうしたことを先に整理しておけば、設備を選ぶときにも、
「これは自分たちの悩みを解決するために必要か?」という基準で考えられます。

また家族間での意見の統一は見落とされがちです。夫婦や親子で希望がずれたまま打ち合わせを進めると、後から「言った・言わない」のトラブルに…。
「これだけは絶対に改善したい」ということも家族で決めておくといいでしょう。

2. 予算調整でプロが「削らない」仕様ランキング:1位は断熱

希望する設備や仕様をすべて採用すると、予算との調整が必要になることがあります。
では、予算を抑えるために何かを削らなければならない場合、リフォームのプロはどのような内容を優先したいと考えているのでしょうか。

60社に「必要性があることを前提に、予算の都合ですべては採用できない場合、優先して提案したい内容」を聞きました。
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リフォーム会社60社の回答
浴室・床の断熱(冬の寒さ対策):43社(71.7%)高断熱浴槽(光熱費・追い炊き削減):33社(55%)段差解消・すべりにくい床:25社(41.7%)窓の断熱化:17社(28.3%)手すりの設置(または下地補強):16社(26.7%)換気・乾燥機能(カビ・手入れ対策):12社(20%)掃除しやすい仕様(壁・棚の素材など):10社(26..7%)浴槽サイズの確保(広さ):7社(11.7%)デザイン・カラーへのこだわり:2社(3.3%)節水シャワー・水栓:1社(1.7%)ミラー・棚などのアクセサリー類:1社(1.7%)その他:5社(8.5%)

最も多かったのは「浴室・床の断熱」で、43社(71.7%)。
次いで「高断熱浴槽」が33社(55%)、「段差解消・すべりにくい床」が25社(41.7%)となりました。
上位には、断熱や安全性など、浴室の基本的な快適性に関わる項目が並んでいます。

なぜプロは「断熱」を優先する?

今回、断熱を優先して提案した事業者からは、次のような理由が寄せられました。

“ヒートショックの問題があるため”
“施工完了してからの変更や追加が難しいので”
“快適性・安全性・省エネ効果を総合的に高められ、施主の満足度が高くなりやすいため”

健康面での理由はもちろん、浴室の断熱などは、工事のタイミングで対応しておかないと、完成後に追加・変更することが難しい場合があります。
そのため、予算調整をする際には、後から対応しにくい「性能や安全性に関わる部分」を優先して検討する、という考え方がプロから多く寄せられました。

浴室を断熱リフォームした事例

実際のリフォーム事例を「リフォーム評価ナビ」からご紹介します。
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参考価格:150万円
“一戸建ての浴室をタカラスタンダード「グランスパ」でリフォームしました。
耐震システムバスと断熱窓で、冬も温かく安心。ホーロー壁やアクリル人大浴槽でお手入れも簡単、毎日が上質なバスタイムに生まれ変わります。”

「あえて窓をなくす」というアプローチも

今回の自由回答では「あえて窓をなくす」という提案を行った事例も数社から寄せられました。

“窓が大きくて寒い、外に影が映るという悩みを『窓無し』にすることで、一人暮らしでも安心して住めると喜ばれた”

これは窓をなくすことを一律におすすめするものではありませんが、寒さや外からの視線、防犯などが気になっている場合には、窓の大きさや有無そのものを含めて検討することも、悩みを解決する方法の一つです。
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東住宅産業【1975年創業】 の窓を無くしたリフォーム事例
参考価格:約200万円 (税抜き)隣り合わせた脱衣室の洗面台交換も含む

3. 施工後に満足度が高かった「やってよかった」設備・仕様

では、実際にリフォームが終わった後、施主から「やってよかった」と喜ばれることが多いのは、どのような設備や仕様なのでしょうか。
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リフォーム会社60社の回答
断熱(高断熱浴槽・断熱材の追加・窓の断熱改修):38社(63.3%)清掃性(掃除のしやすい仕様・床材):24社(40.0%)暖房(浴室暖房換気乾燥機の設置):20社(33.3%)バリアフリー(手すり設置・段差解消などの安全設計):19社(31.7%)広さ(浴室サイズの拡張):10社(16.7%)高機能(オプションの採用):2社(3.3%)その他:2社(3.4%)

満足度に直結するのは「基本的な快適性・お手入れの楽さ」

最も多かったのは「断熱(63.3%)」で、6割以上の事業者が選んでいます。冷え込みを抑える断熱改修は、入浴時の快適さを劇的に変えるため、施工後の満足度が非常に高い項目です。

また、「掃除のしやすさ(40%)」など、日々の家事負担を減らす仕様も高い評価につながっています。
見た目の華やかさよりも、「寒くない」「掃除がラク」といった毎日の暮らしのストレスを直接減らしてくれる工夫こそが、長く続く満足感を生むポイントであることがわかります。

掃除のしやすさを向上させたリフォーム事例

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住まいるリフォームのリフォーム事例
参考価格:105万円
”既存のユニットバスよりも手入れのしやすいものに取替えたいとご希望でした。高断熱浴槽で、足元がヒヤッとしない床材、取り外して洗えるカウンターなどを搭載したユニットバスをおススメしました。マグネットシェルフは位置を換えることができるので重宝だとお喜びいただきました。”

4. 施工後に「こうしておけばよかった」と後悔されがちなポイント

一方で、リフォームが終わって実際に暮らし始めてから「こうしておけばよかった…」と後悔されることが多い点についても聞きました。
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リフォーム会社60社の回答
【暖房】 予算を惜しんで「浴室暖房」を見送ったこと:17社(28.3%)【断熱】 予算を惜しんで「断熱対策(浴槽・断熱材・窓)」を見送ったこと:15社(25%)【特になし】:14社(23.8%)【清掃性】 見た目重視で「掃除の手間が増える仕様(鏡・カウンター・黒い壁など)」を採用したこと13社(21.7%)【高機能】 オプションの採用(ジェットバス・浴室テレビなど)をつけたが、結局使わなくなったこと12社(20.0%)【バリアフリー】 将来を見据えた手すり設置や下地補強を見送ったこと11社(18.3%)【その他】1社:1.7%

約2割は「大きな後悔なし」。後悔のパターンは大きく分けて2つ

今回のアンケートでは、約2割のリフォーム会社(23.8%)が「施工後に施主から大きな後悔の声を聞いたことは特にない」と回答しています。これは、事前の打ち合わせでしっかりと要望や優先順位を整理できていれば、満足のいくリフォームができることを示しています。

しかし、予算調整や設備選びで判断に迷った結果、後から悔やむケースがあるのも事実です。
アンケート結果を分析すると、プロが現場で目にする後悔のパターンは大きく分けて
①予算を削りすぎて後悔した基礎性能
②見た目や便利そうと採用して後悔したオプション・デザイン
の2つに分類できます。

パターン①:予算削減を優先し、後から追加しにくい「基本性能」を見送ってしまったケース

実際の後悔のエピソード
・暖房、断熱の見送り
 “断熱対策を削減したことで、冬場の寒さが思ったほど改善に至らなかったと後悔されていました”

・バリアフリーの見送り
 “『まだ若いから…』と言って手すりを付けなかったのですが、後に怪我をしてしまい『やっぱり必要だった』と後悔されていました”

パターン②:「見た目」や「便利そう」で選んだが、暮らしに合わなかったケース

実際の後悔のエピソード
・デザイン優先の盲点
 “壁パネルを「黒色」にされた施主様から、水道のカルキ成分(白い汚れ)が目立つようになって後悔したとお聞きしました。『毎日拭くから大丈夫』と選択されましたが、実際には毎日拭き続けるのが難しかったようです”

・高機能設備
 “ショールームで迷った挙句、「使うかもしれない」とカウンターを設置してもらいましたが、スキマの掃除が思ったより大変でした(との感想がありました)”
 “マグネットがつく壁であれば、固定の鏡や棚はつけなくてもよかったとの意見”
 “浴槽テレビをつけたがお子さんがずっと見てしまって全然出てこない(との感想がありました)”
 “高機能商材は使用頻度が低く、つけなくても良かったとお聞きしております”


デザインについては、見た目を優先しすぎて「お手入れ」で後悔するケースがある一方で、
“壁を柄付きにすると価格が上がってしまうので・・という理由で1面以外ホワイトにしたら、つまらない浴室になったという後悔の声を聞いた”というアンケートの回答もありました。
私自身も「どうせなら自分好みのおしゃれな空間にしたい!」とおしゃれさを優先したくなるタイプです。だからこそお伝えしたいのは、「デザインを諦める」必要はないということ。
大切なのは、「本当にこだわりたい部分なのか」を見極め、予算や機能性とのバランスを保ちながら「我が家にとって気分が上がる空間」をつくっていきましょう。

5. 浴室と一緒に、脱衣所・洗面所も確認しておきたい

浴室リフォームでは、「お風呂だけを新しくする」と考えがちです。
しかし、今回のアンケートでは、浴室と同時に検討される工事として、次の項目が挙げられました。
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リフォーム会社60社の回答(複数回答可/最大2つ)
脱衣所・洗面所の内装・床の貼り替え(湿気対策・美観向上):45社(75.0%)窓の断熱改修:21社(35.0%)洗面化粧台の交換:16社(26.7%)給湯器の交換:14社(23.3%)浴室・脱衣所のバリアフリー化:12社(20%)

プロが「脱衣所・洗面所」の同時検討を勧める理由

60社中45社(75.0%)と、約8割の事業者が「脱衣所・洗面所の内装・床の貼り替え」を選択しました。
ユニットバスの施工では、ドア枠の取り替えなどに伴って、隣接する脱衣所の壁や床の補修が必要になる場合があります。
そのため、浴室だけでなく脱衣所の状態も一緒に確認し、必要な工事をまとめて相談することで、施工の手間を抑えやすくなるケースがあります。

浴室と一緒に確認しておきたい場所

次のような状態が気になる場合は、浴室の現地調査の際に、脱衣所や洗面所もあわせて確認してもらいましょう。
・床や壁紙の傷み・カビ・湿気が気になる
・浴室と脱衣所の段差が気になる
・洗面台も古くなっている
・浴室だけでなく脱衣所も寒い
・将来の使いやすさを考えて、洗面・脱衣スペースも見直したい

浴室と脱衣所を同時にリフォームした事例

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株式会社ハタのリフォーム事例
参考価格:190万円
”築30年の古くなった家全体のリフォームをご希望でした。お風呂ではヒートショック対策や、毎日のお手入れのしやすさ、リラックスできる空間にしたいとのことで、デザイン性・機能性・快適を兼ね備えたハイグレードシステムバスをご提案いたしました。自然光がやさしく入り込む、明るさと心地よさにこだわった浴室・脱衣所です。”


「お風呂だけの工事」と考えていても、隣接する脱衣所の状態によっては、一緒に検討したほうが合理的なケースがあります。
浴室だけでなく、その周辺も含めて現在の住まいの不満を伝え、必要な工事をプロと一緒に整理してみましょう。

6.結局、我が家では何を優先する?「悩み」から考えてみよう

ここまでのアンケート結果を見ると、浴室リフォームで「これを選べば正解」というものがあるわけではありません。
60社の回答から見えてきたのは、今の浴室で何に困っているかによって、予算をかけるべき場所も変わるということです。
では、実際にどのように優先順位を決めればよいのでしょうか。

「冬の浴室が寒い」なら、まず“暖める”だけでいい?

例えば浴室の寒さが悩みなら、断熱、窓の断熱化、高断熱浴槽、浴室暖房など、いくつかの対策が考えられます。

「寒いから暖房を付けよう」と考える前に、

入浴前の浴室が寒い
洗い場の床が冷たい
浴槽のお湯が冷めやすい
窓から冷気を感じるか

など、どんなときに寒さを感じるのか整理してみましょう。
そのうえで、どの対策を優先すると、自分の悩みを一番解決できるのかをリフォーム会社に相談するのがおすすめです。


迷ったときは「必要性」と「変更しやすさ」で考える

設備や仕様を削るか迷ったときは、単純に「高い・安い」だけで判断せず、次のような視点で考えてみましょう。
①今の悩みを解決できるか
②後から変更・追加しにくいものか
③将来の安全性や暮らしに関わるか
④毎日のように使うものか

という4つの視点で考えてみましょう。
これらに多く当てはまるものほど、予算調整の際にも優先して検討する価値があります。
一方、「便利そう」という理由だけで選んだものや、使う頻度が低いものは、本当に必要かを一度立ち止まって考えてみるのもよいでしょう。
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7. 「我が家の正解」を一緒に考えてくれるリフォーム会社を探すために

ここまで見てきたように、浴室リフォームの成功のカギは「我が家にとって必要な機能を一緒に整理してくれる親身なプロ」に出会えるかどうかです。
当サイト「リフォーム評価ナビ」は、一般財団法人住まいづくりナビセンターが運営する公正・中立なポータルサイトです。

• 実際の施主によるリアルな口コミ・評価を確認できる
• 今回紹介したような施工事例から探せる
• 最大5社まで一括見積もりが可能

「まずは我が家の不満を相談してみたい」という方は、ぜひお近くの評判の良いリフォーム会社を探してみてください。
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◆執筆者
リフォーム評価ナビ事務局
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◆記事監修
一般財団法人住まいづくりナビセンター 専務理事 
河田 崇

元 独立行政法人 住宅金融支援機構 部長
工務店向けの省エネ基準解説書や木造住宅工事仕様書の作成などに従事
マンション管理士 建築基準適合判定資格者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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